2026年8月23日日曜日

マイホーム購入で損しない! 知っておくべき「購入時の諸費用」とシミュレーション 【不動産購入コラム002】 


不動産の購入を検討する際に、忘れてはならないのが「諸費用」の存在です。

不動産購入時には、税金、手数料、保険料など、多岐にわたる費用が不動産の購入価格とは別に発生します。これらの多くは「現金」での支払いが必要なケースが多い為、あらかじめ全体像を把握しておくことが資金計画の第一歩です。

今回は、具体的にどのような費用がいくらかかるのか、事例をもとに見ていきましょう。


1. 不動産購入にかかる主な諸費用の内訳

まず、購入時の諸費用は、下記の7種類に分類されます。

仲介手数料

不動産会社に支払う成功報酬。

引き渡し時

印紙税

売買契約書、金銭消費貸借契約書に貼る印紙代。

各契約時

登録免許税

登記(名義変更・担保設定)にかかる国税。

引き渡し時

司法書士報酬

登記手続きを代行してもらう専門家への報酬。

引き渡し時

融資関連費用

住宅ローンの手数料や保証料。

融資実行時

火災保険料

大切な住まいを守るための損害保険料。

引き渡し時まで

不動産取得税

購入後、数ヶ月後に県から通知

購入後

※軽減措置あり



2.【事例】2,000万円の中古住宅をローンで購入した場合

次に、実際に「2,000万円の中古住宅(土地付き一戸建て)」を仲介で購入し、住宅ローン2,000万円(頭金なし・35年返済)を借り入れたケースを想定して試算してみます。

① 仲介手数料:726,000円(税込)

不動産会社に支払う報酬です。

法律で定められた上限額が基本となり、「(物件価格 × 3% + 6万円)+消費税」という速算式で計算します。

  • 計算式:2,000万円 × 3% + 6万円 = 66万円(税別)
  • 税込金額:66万円 × 1.1 = 726,000円

 

② 印紙税:10,000~30,000円

不動産売買契約書に貼付する印紙代が10,000円(軽減措置適用後の金額)、銀行と交わす金銭消費貸借契約書に貼付する印紙代が20,000円必要です。

※近年増えつつある「電子契約(WEB契約)」が利用可能であれば、印紙税は0円に削減できます。


③ ④登記費用(登録免許税 + 司法書士報酬):約150,000円〜250,000円

土地や建物の名義を自分に移す「所有権移転登記」や、銀行の担保を設定する「抵当権設定登記」の登録免許税と、手続きを行う司法書士への報酬です。

中古住宅の場合、築年数や平米数によって登録免許税の軽減特例が使えるかどうかが分かれ目となり、総額で約15万〜25万円が目安となります。


⑤融資関連費用(事務手数料・保証料):約200,000円〜480,000円

銀行に支払う融資手数料(3.3万〜5.5万円程度)やローン保証料です。

一括前払いの保証料は、2,000万円の借入であれば約40万円前後が目安となります。

ネット銀行などに多い「融資手数料型」の場合は、借入額×2.2%=44万円となるケースもあります。


⑥ 火災保険料(地震保険含む):約100,000円〜200,000円

住宅ローンを組む場合は火災保険への加入が必須です。中古一戸建て(木造)の場合、マンション等に比べて保険料が高くなる傾向があります。

補償内容やハザードマップに応じた水災補償の有無によって変動しますが、5年一括払いで約10万〜20万円が目安です。

📌 購入諸費用の合計額

上記を合算すると、2,000万円の中古住宅を購入するのに必要な諸費用は約120万〜180万円(物件価格の約6%〜9%)となります。

つまり、総予算としては2,120万〜2,185万円を見ておく必要があります。


3. 購入後に忘れてはならない「不動産取得税」の特例

無事に物件の引き渡しも終わり、落ち着いたころ(約3ヶ月〜6ヶ月後)に都道府県から届くのが、「不動産取得税」の通知書です。

これは不動産を手に入れたことに対して一度だけかかる地方税ですが、「居住用のマイホーム(またはそのための土地)」であれば、手厚い軽減措置(控除)が用意されています。

  • 建物: 築年数に応じた一律の控除(例:1997年4月以降に建てられた中古住宅なら1,200万円控除)があり、一般的な規模のマイホームであれば、税額が「0円(非課税)」になるケースがほとんどです。
  • 土地: 建物が軽減要件を満たしていれば、土地の税額からも大幅な減額(最低4万5,000円、またはそれ以上)がなされるため、最終的な支払額がゼロ、あるいは数万円程度に収まることが多くなっています。 ※岡山県HP(不動産取得税Q&A)


ただし、この軽減措置を受けるためには、通知書が届いた後に期限内に税務事務所へ申告(申請)手続きを行う必要があるため、引き渡し後に必ず手続きを済ませましょう。


💡 コラムのまとめ:諸費用までローンに組み込めるか?の確認を

2,000万円の物件に対して約120~180万円の諸費用が発生するように、価格帯が上がると手出し現金のリスクも高まります。現在は諸費用分も含めてまとめて借りられる「諸費用ローン(フルローン)」を取り扱う金融機関が主流となっています。

ただし、手元のお金を完全にゼロにしてしまうと、購入後の家具・家電の購入や引っ越し費用、リフォーム費用、万が一の生活費で困ることになります。

「物件価格」だけで資金計画を建てるのではなく、最初から「諸費用コミコミの総予算」を不動産会社に算出してもらい、無理のない借入計画・返済計画をスタートさせることが、賢いマイホーム購入の絶対条件です。


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